愛用ギター紹介(2206更新)

①ナショナル トライコーン:STYLE-1(2001年製)

長年メインで活躍中。2001年、平安隆氏&故ボブ・ブロッズマン氏のレコ発ツアーにバンドメンバーとして参加した際に、ボブさんから「俺が口をきいて送ってやるよ!」と言っていただきミュージシャン価格で破格で購入。

ケースの中にあった保証書には「(英語で)オーナー:ボブ・ブロッズマン」と記載されておりました。経緯はよくわかりませんが、一応「ボブ・ブロッズマンから直接譲ってもらった!」と自慢しております。

「何というギターですか?」「売ってるんですか?」とよく聞かれますが、立派な既製品で、この種のギターの一般名称は「リゾネーターギター」といいます。「ドブロギター」というのはドブロ社製ギターのことであり間違いです。このギターはナショナル社製であり、同社では「ナショナル・リゾフォニックギター」と読んでおります。

正しく表現すると、楽器の名称「リゾネーターギター」→メーカー名「ナショナル社」→機種名「リゾフォニックギター」→製品名「トライコーン」→モデル名「STILEー1」→仕様「ブロンズ・スチール製」となります。

フレット交換・ペグ交換といった消耗品の交換・リペア以外に、自分でコーン部分の加工・弦高調整等を施しており、今となっては1点物のギターです。

現在の使用弦は、ダダリオの「ブロンズ・スチール弦」でミデイアムゲージ(013ー056)のセット。いろいろと試行錯誤しましたが、この弦が今のところベストですね。

セッテイング・使用パーツ・使用弦まで、プレイヤー目線でのこだわり・知識には一過言あります。興味のある方・悩んでいる方は是非ご質問ください。(笑)

動画はこちら↓

(11) 【セッション】超絶リゾネーターギター!なにわのてつ「僕は特急の機関士で」 – YouTube

②&③ナショナル シングルコーン:STILEーO(1930年代製)2台あり。

現在のナショナル社は、1980年代終わりに復刻した別会社であり、こちらのギターは、オリジナルのギターです。3rdアルバム「大器晩成」のジャケットイラストのギターがこれです。(②)

私はコレクターではないので、細かいスペックや仕様詳細はわかりませんが、現行品と比べるとボディーの鉄板の厚みが薄く、音の伸び(サスティーン)が豊かです。

容赦なく、ボディーを叩きまくっているうちに、サイドの溶接がはがれて亀裂が拡大し、左側のFホールも割れてしまいました。国内に修理できるギターリペアショップが見つからず、本国のメーカーに依頼するにも英語が苦手な上に運送料・納期もあてにならないので、一時仮死状態で放置しておりました。

そこで、「そのうち修理したらいいから」と、もう1台購入しました。2枚目の写真がそれ。(③)

購入当初は、同じモデルのギターなのに明らかに音が違いましたが、コーン部分を加工したりしながら調整して、今ではほぼ同じ音色に仕上がっております

この2台の違いは、コーンのカバーのネジ止めの仕方が異なります。上は9点のネジ止めで、下は4カ所をフックしてからネジを5点止めする仕様です。どうやら、製造年代によってパターンが違うらしく、下の方が初期型らしいです。

まぁどうでもええことです。

仮死状態だった上のギターはその後、偶然知り合った管楽器の修理屋さんに溶接してもらい復活。

2台持ってても仕方がないので手放そうかとも思ったのですが、1台は関西方面のライブの際に使用するために大阪の実家に単身赴任していただきました。といっても、関西方面のライブは車で移動してるので、メインのトライコーンを使ってしまい、未だに出番なし。

結果、下のギターは大阪で仮死状態です。

動画はこちら↓

(11) 虎やライブ「藤縄てつや」 – YouTube

④ナショナル シングルコーン:JAZZーBLUES(1988年製)

リゾネーターギターとの出会いは確か1993年。当時は、音楽活動リタイア状態の頃。就職して自由になるお金ができた頃に、会社の先輩(この方がジャズギターの名手で、私の師匠の一人)から「生で大きい音が鳴るギターが欲しくて手に入れたけど、音が好みじゃない。買うか?」と言うことで譲っていただいたのがきっかけ。

木製ボディーのおかげで、比較的軽量で取り回しがいいので、野外でゲリラ演奏の時に活躍。といってもめったに出番ありませんが・・・。

動画はこちら↓

(11) 藤縄てつや@井の頭公園2006/8/20① – YouTube

 それにしても、様子をうかがいにきた諸先輩、ハーモニカで乱入してきた先輩たちの顔ぶれの豪華なこと・・・。